端午の節句に鯉のぼりを飾る意味と由来を簡単に紹介します

出典 http://www.irasutoya.com/2012/03/blog-post_04.html
5月5日は子供の日。
端午の節句と言われ、昔から男の子の成長を祝う日として知られています。
兜や5月人形を飾ったり、鯉のぼりを上げたり、菖蒲湯に入ったりしますね。
私は姉妹だけで、男兄弟がいない環境だったので、鯉のぼりが羨ましかったですね(^^)
桃の節句は雛人形がありますが、どうして端午の節句は兜も人形もあるのに、鯉のぼりまであるの?
とヤキモチを妬いた記憶があります^^;
この鯉のぼり、どうして飾るのかご存知ですか?
今回は鯉のぼりを飾る意味とその由来について、お話したいと思います。
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端午の節句の意味とは?

出典 http://www.irasutoya.com/2014/04/blog-post_9971.html
元々、端午の節句というのは、お隣の国・中国のイベントでした。
厄払いの行事が日本に伝来したんですね。
旧暦ですが、昔の中国では5月に流行病で亡くなってしまう人が多かったことから「5」という数字が嫌われていたんだそうです。
その5が繋がってしまう5月5日は、大変悪い日だということで、菖蒲湯に入ったり、菖蒲酒を飲んだりして厄払いを行ったんですね。
菖蒲は日本では「勝負」や「尚武」と同じ音を持つことから、男の子が生まれたら菖蒲を飾って縁起を担いでいたそうです。
確かに菖蒲の葉は剣に見立てられるので、戦国時代は武勲の象徴だったのかもしれません。
また最近は医学が発達したので、あまり言われなくなりましたが、昔は男の子の赤ちゃんは体が弱く、女の子に比べて死亡率が高かったそうです。
健やかに育ってほしい…という願いは、とても強かったのでしょうね。
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鯉のぼりを飾る意味

出典 http://www.irasutoya.com/2014/04/blog-post_30.html
端午の節句は、元々将軍など偉い方だけがお祝いする日でした。
将軍家に男児が生まれると、のぼりを立ててお祝いをしていました。
この時はまだ鯉の形はしておらず、いわゆる「武者のぽり」ですね。
戦国物の戦闘シーンでよく、自分達の旗のようなものを持って馬に乗っている姿を見かけますよね?
この風習が将軍家から次第に武家に広まり、庶民にも浸透していったんですね。
最初はただののぼりだったのですが、中国では立身出世といえば「鯉の滝登り」です。
のぼりに鯉を描いた…というのが、鯉のぼりのルーツと言われています。
鯉のぼりの原型が登場したのは、江戸時代中期です。
今のような形になったのは、明治時代以降と言われています。
鯉のぼりの色の意味

出典 http://www.irasutoya.com/2014/05/blog-post_4451.html
鯉のぼりは3色の鯉があります。
真鯉はお父さん、緋鯉はお母さん、青い鯉は子供を意味する…と言われていますよね。
これ、江戸時代は真鯉一匹だけだったそうですよ。
明治になって緋鯉が登場、ただこの頃は緋鯉は子供を意味していたそうです。
緋鯉がお母さん、青い鯉が子供となったのは、実は昭和に入ってからなんですね!
そして幼心に意味が分からずにいた「吹き流し」。
カラフルだけど、あれは一体何?とずっと思っていました^^;
吹き流しは5つの色から作られています。
青・赤・黄・白・黒ですね。
この色は「陰陽五行説」から来ているんです。
青は木、赤は火、黄は土、白は金、黒は水を表しています。
カラフルなだけではなく、この吹き流しには子供の無事な成長を祈る「魔除け」の意味があるそうです。
ちなみに、天辺に付けられたカラカラと周る矢車も魔除けの意味があるんだそうですよ。
今回のまとめ

出典 http://www.irasutoya.com/2014/04/blog-post_5699.html
調べてみると、意外と今の鯉のぼりの歴史は浅いんですね。
時代と共に段々と立派になっていっているような気がします。
現在はマンションも多いことから、大きな鯉のぼりを個人であげるのは難しいこともありますよね。
でも、子供の健やかな成長を願う気持ちはいつの時代も変わらないもの。
イベントなどで大々的に飾られる鯉のぼりを鑑賞しに行くというのでもいいですよね(^^)
たくさんの鯉のぼりが泳いでいる風景は、子供だけじゃなく大人でも楽しめますから♪
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